小説は、物語世界を依り代に自分の思いや考えを伝える稀有な手法です。構成や演出を工夫して読者をコントロールし、得たい形での理解と共感を得られます。
これまでのご依頼例を示しますと…
ストーリーを通じた交感はコミュニケーションとして成立します。セルフブランディングにつなげることも可能です。
可能な限り対応させていただきます。よろしければ懸案中の企画をご開示ください。
創業以来数々の小説代筆に携わってまいりました。
ゴーストライター初期の頃は知識も経験も少なく、高難易度のご依頼は泣く泣くお断りをしたこともありました。
しかし、あるお客様からこんな一言をいただき、考え方が変わりました。
「あんたは私の書いてほしいことについて、素人のままでいてくれた方がいい。一般の人に読んでほしいから、あんたの目線が基準なる」
駆け出しの代筆家ながらゴーストライティングのメリットに客観性があるのは承知していました。
しかし、実際にお客様に告げられ、チャレンジを許してくださったことは、新鮮な気付きになりました。
これ以来、知らない世界の叙述をご依頼いただいても、躊躇せずチャレンジし、気が付けばわりと広範に対応可能な代筆家としてご愛顧いただけるようになりました。
個人法人を問わず、私小説・文芸作品・広報的役割の著述まで、幅広くお手伝いしています。
ゴーストライターをお探しの方の中には「大丈夫かな?」「任せられるかな?」と疑問を抱かれる方も多いでしょう。
まずはその不安をまるごとお話しください。
様々なご依頼を通して培ったノウハウで疑念を払拭し、必ずご満足いただける作品作りをお約束します。
私が小説作成で重視していることは「筆者の力量」です。
言うまでもないことで、代筆家の立場で明言するのは面はゆいくらいですが、紛れもない事実です。ゆえに日々の陶冶はかかせません。
ひと言「力量」といっても、力には種類があります。
企画力・構成力・文章力などです。
どれも必要な力ですが、私が申し上げたいのはそう言った力をひっくるめ、ひと言「総合力」です。
小説とはきわめて複雑な構成物です。作家は多様な世界からモチーフを選び出し、展開させ、強調し、一つの結末を付けます。様々なファクターをバランスよく配分し、結び付け、まとまりのある作品として読者に示します。この芸当は作家自身のパーソナリティーに委ねられているわけですが、この技巧がたくみなれば、作品は豊かで面白いものとなります。
これが総合力です。小説作成のために積み上げられた全方位型ノウハウのことです。
逆に言うと、小説は専門性の世界ではありません。ジャンルはむしろ作品の可能性を閉ざします。ジャンルの壁を越えられなくなるからです。
病院の例えが分かりやすいかもしれません。
市中の多くの病院が専門科に分かれています。肩が痛くて整形に行ってもリハビリばかりで、放置していたら後から肝臓がんだと分かって、「総合病院にかかっていれば」と後悔した……そんな話を耳にしたことがあります。
よく考えれば当たり前のことで、複雑につながった構造である人体を断片的に分析することは木を見て森を見ない典型であります。
総合的思考の長所は、目標設定をシンプルかつ直截にできることです。専門的であるとその範疇で目標を設けがちで、「あれを説明する」「これを分からせる」「そのために作品を著す」といった具合に小さく収めてしまいます。
これが総合的だと、ある程度中身を保持したままに、もっと実感的になります。
たとえば「(分かってもらえた上で)面白く豊かな作品を!」と。
私は代筆家として、多岐にわたるご依頼を通じ、広く浅くではありますが多方面にノウハウを積み上げてきました。ぜひお話しを聞かせていただきたいと思います。
よい小説とは何か。答えは明快で「読者の感慨を誘う作品」であることです。
「最後まで読んでもらえる」「読者に意図したとおりの印象を残す」といったことも、それに含まれます。
もっとも、これは小説に限らず、どんな読み物にも言えます。コンセプト至上主義や構造論(起承転結など)、テーマやレトリックも同様です。特に小説には「総合力」が必要ですから、大切でないものなどないのです。
敢えて小説に限って考えると「モチーフとその増幅のプロセス」が重要です。
一つの個性的な設定(モチーフ)で読者の関心を引き付け、物語の進行にそって様々に変化(増幅させる)させて面白さや深みを生み、オチでうまく結ぶ、というはたらきです。
国民的コミック『ドラえもん』を例にとりましょう。
はじめに設定として「便利な道具を持っている未来の猫型ロボット」というモチーフがあります。モチーフの繰り出す未来の道具が物語を二転三転させ(これが「増幅プロセス」です)、最後は道具から離れない範囲でオチを結実。視聴者は「ああ、おもしろかった!」と満足します。これがドラえもん的構造論です。
増幅プロセスの表現には「緊張と緩和」「カタルシス醸成」など物語技法がありますが、これらはストーリーありきのテクニックですので、やはり根本はモチーフと、それをうまくコントロールして増幅させる点にあると思います。
ウソ(フィクション)と承知で読ませる小説ですから、面白いウソでなければ価値はなく、人は貴重な時間を割いてまで手に取って読んくれません。いかにモチーフを使いこなしておもしろくするかが作成の勘所となります。
モチーフの選定はお客様との綿密なやりとりが不可欠です。
お客様はご依頼にあたり、作品を一定の段階に仕立てられています。その仕上がり具合は様々です。
モチーフがお決まりの方もいれば、漠然としてる方もあり、未定の方もあります。
どのケースであれ、私はお客様が小説を通じて何をおっしゃりたいかをうかがい(コンセプト)、モチーフを企画し、それをいかに展開させ物語として成立させるかを提案いたします。
ご依頼にあたっては、まずは思いのたけをお伝えください。
「どんなテーマを、どんなふうに、誰に読ませたいか」
お客様のイメージを最大限に増幅し、豊かな物語をつくるお手伝いをいたします。
モチーフ論以前のコンセプチュアルな小説づくりにつきまして、自著がございます。筆名“あいあおい”名義の方法論です。ご興味のおありの方は、ぜひお手元にお取り寄せください。
※企画立案からお引き受けも可能です
という流れで進めてまいります。
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